新潟県中越地震において、今までに経験のないプレキャストL型擁壁のたて壁やカルバートのウィングの被害が確認され、擁壁のたて壁の耐震設計も話題になっている。また、 既存のコンクリート隅角部擁壁のたて壁が劣化し、ひび割れが確認された場合、維持管理上その耐荷力を評価する必要がある。本研究は、コンクリート隅角部擁壁のたて壁を二隣辺固定二辺自由なコンクリート板としてモデル化し、塑性解析手法を用いて、三角形、台形および等分布荷重が作用する場合の板の崩壊機構や降伏線の発生位置を検討し、たて壁の終局耐荷力の計算方法を示したものである。

平成18年:コンクリート工学会 / 担当:金田、高嶺、

コンクリート隅角部擁壁のたて壁の終局耐荷力に関する研究[PDFファイル]