本橋梁は石垣市於茂登地内の於茂登トンネル入口の道路橋で,県道87号(冨野大川線)の一部として重要度の高い橋である。平成7年に発生した兵庫県南部地震で、高架橋などの橋脚が倒壊して甚大な被害が発生したことから、橋脚の耐震性向上を図り平成8年に改訂された道路橋示方書に基づき橋脚の耐震補強を行うことであった。地震時保有水平耐力法による安全性の照査の結果、於茂登橋は耐震設計上の安全性を満足できない結果となった。そこで、橋脚の曲げ耐力とじん性の両方の向上を図るため、耐震補強の比較検討を行い経済性、施工性、耐久性に有利なRC巻立工法により補強を行うものとした。