本業務は、北部国道事務所管内の函渠(63基)の外観詳細調査(近接目視、叩き調査等)を行い、その損傷の程度を把握し、調査記録(診断書、図面、損傷写真等)を残すことで今後の維持管理の基礎資料とすることを第一の目的とした。さらに外観調査で特に損傷が著しい函渠や環境が海岸地域で厳しい函渠について、30基を選定し、現場非破壊試験、室内試験(圧縮試験・塩分含有量・中性化)、鉄筋腐食度調査を行い損傷の詳細把握に努め対策を行う優先度を判断した。最後に名護市稲嶺地区の函渠(47.3kp)については、損傷が著しく補修・補強が不可能であるため、数種の比較検討を行いRC内巻工法を選定し対策を行うこととした。