本橋梁は東村川田地内と平良地内を跨ぐ福地川に架かるRC3径間ゲルバー式T桁橋で、県道70号(国頭・東線)の一部として重要度の高い橋である。本橋架橋位置は環境が厳しく、現時点での含有塩分量が非常に多い。よって、現時点においては応急対策として表面被覆工法を行ったが、将来的な再損傷が発生した場合、橋全体の恒久的な対策として鋼材の腐食を抑制する電気防食工法等を行えるように材料等は慎重に選定した。また、ゲルバー掛違部は桁かかり長の不足と腐食損傷を受けているため、機能低下が著しいことから吊桁の一部の反力を新たな支持部材にて支持する吊桁支持工法により桁かかり長の確保と腐食損傷箇所の補強を兼ねるものとした。