施工前 施工後
 本業務は、一般国道449号(本部北道路工区)の新本部大橋(鋼5径間連続鋼床版箱桁)整備事業の上部工の耐久性向上を図る目的で上部工の修正設計を行ったものである。当該鋼橋は塩害環境の厳しい海上橋のため、耐久性を100年確保する目的で、現状で防食機能が最も優れる金属溶射(AlMg金属溶射:プラズワイヤ-工法)を採用し、桁本体およびHTB(ボルト継手)の防食機能の確保、向上を図った塗装系を提案し採用した。しかし、ボルト継手のよる現場における金属溶射は、塗装のムラが生じ作業も煩雑なため、確実な防食機能が確保できない。そのため、塩害等による耐久性の向上や維持管理コスト(ライフサイクルコスト)のコスト縮減が図れる継手箇所の検討を行い、耐久性に優れる現場溶接継手を採用し、上部工の修正設計を行った。