本論文は、昭和31年に建設され、沖縄県那覇市の西海岸線から約300m離れた厳しい塩害環境で約56年間供用された橋梁から採取した中間桁1本、耳桁2本の劣化調査及び静的載荷試験結果を示したものである。外観の劣化度合いがほぼ同じく軽度の中間桁と壁高欄を切り取った耳桁の耐荷力もほぼ同じ結果であった。しかし、劣化度合いが重度であるが、壁高欄付きの試験体の耐荷力が大きかった。壁高欄の存在は主桁の耐荷力向上に寄与していた。

/ 担当:金田

塩害により劣化したRCT桁の劣化度調査および載荷試験