本論文は、沖縄の西海岸において56年間供用された塩害により著しく劣化したRCT 桁を研究対象とする。既設橋から切り取ったRCT桁に対し、劣化度合いの詳細調査、載荷試験を行い、塩害による劣化度の評価や残留耐力の評価を行った。コア採取による試験結果から、飛来塩分による被害が主因であり、中性化の影響は殆どなかった。静的載荷試験結果 RCT桁の曲げ耐力の実験値は理論計算結果より大きかった。したがって、RCT桁の劣化度合いは、RCT桁の降伏耐力低下に直接に反映しなかった。

/ 担当:金田

塩害により著しく劣化したRCT 桁の劣化度と残存耐力[PDFファイル]