正方形鋼管と緊張PC鋼棒で横補強した合成RC 柱の一定軸力下の正負繰り返し実験を行い, その耐震性能を実験的および理論的に検討したものを示す。その結果,(1)正方形鋼管と緊張PC 鋼棒による 本補強法は,せん断スパン比が1.0 で,5.51%の高い主筋比であっても優れた履歴性状を確保できる。(2)鋼 管と帯筋で二重に横補強した方法は,高い耐震性能を確保できるが,使用鋼材が多い。一方,帯筋の代わり に緊張PC 鋼棒を用いる本補強法は,使用鋼材を減らせると同時に補強効率を高めることができる。理論的検 討では,中田らが提案した構成則を用いて求めたN-M曲線が合成RC柱の曲げ耐荷力を精度良く評価できる。

平成21年:コンクリート工学会 / 担当:金田

平方形鋼管と緊張PC鋼棒で横補強した合成RC柱の耐震性能に関する研究[PDFファイル]