本論文は、重要度の高い離島架橋の長寿命化と橋梁全体系の耐久性向上を図り、補修対策工事の回数を減らすという観点で、橋梁下部工である橋脚への電気防食技術の適用性について情報を提供するものである。ここで紹介した「橋脚電気防食遠隔操作システム」は、電気防食工法の効果確認、維持管理における人員不足等の問題解消を実現し、橋梁下部工の耐久性を確実に確保することが可能となった。電気防食工法の下部工への施工実績は少ないが、今後、本橋梁のような海上RC橋脚などにおいては、高い維持管理の効果が期待ものと考える。

/ 担当:金田一男、比嘉徹、崎原盛伍、親泊宏

橋梁下部工への電気防食技術の適用について[PDFファイル]