海上部に架設している橋梁橋脚の耐震補強工法としては、多数の工法が適用されている。本研究は炭素繊維シートと機械継手を用いた鋼板による混合巻立て工法を一つの橋脚の耐震補強に適用する前提で、その基本となる炭素繊維シートと鋼板の継手部のせん断付着強度に関する試験計画、試験結果およびその適用性を示すものである。また、本論文では、炭素繊維シートと鋼板のせん断付着特性を把握する目的で、その付着部における力学的な分析および有限要素解析を行い、試験結果との比較検討を行った。更に、炭素繊維シートと鋼板による混合巻立て工法を設計できるために付着長と引張耐力の関係を考慮した。

平成20年:コンクリート工学会 / 担当:金田

炭素繊維シートと鋼板のせん断付着特性に関する研究[PDFファイル]