写真-観測状況(No.1-3) 写真-観測状況(No.2-3)
表-地下水位観測グラフ 図-機構解析図
 本業務の調査地は、北中城村熱田地区の西側段丘斜面に位置する。同斜面はこれまで幾度も地すべり崩壊の履歴を有すると伴に、地すべり防止区域にも指定されている。今回は、複数ある地すべりブロックのなか、1ブロック及び2ブロックにおいて、地すべりに起因する地下水位を既設ボーリング孔を用いて観測を行い、過年度工事で施工した横ボーリング工の効果判定を調査の主目的とした。観測の結果、2ブロックにおいては、地下水位低下による横ボーリング工の効果が認められた。今回の調査結果より、2ブロックでは、抑止力を安全率5%値程度で負担低減することが可能と判断し、効果判定に基づいた修正設計の実施を提案した。これにより、同ブロックでの事業費削減に寄与することができた。