①地表踏査状況 ②オールコア試料によりすべり面を判定
③動態観測状況 ④地すべり機構解析図
  本業務は、南城市知念安間原地区において発生した地すべりにおいて、地すべり対策工法の基本設計に必要な地盤情報の収集を目的としたものである。 調査を計画する上で、次に示す問題点が抽出された。①地すべりによる被災状況の確認、②民家庭先でのボーリング作業における住民の安全性確保、③推定すべり面深さの判定、④地すべりの機構解析等である。 上述した問題点解決を目的とし、a.地表踏査による被災状況の明確化、b.住民との入念な事前調整及びカラーコーン設置による作業範囲の明示、c.オールコアボーリングによるコア判定に加え、パイプ式歪計の情報を照合したすべり面の判定、d.調査によって得られた地盤情報を照合・解析し、機構解析図のとりまとめ等の対策を提案・実施した。 その結果、住民の安全確保に務め無事調査作業を完了すると伴に、地すべり安定対策工の基本設計に有益となる地盤情報を提供することができた。