ASR 劣化したプレテンション方式のPC 構造物では,コンクリートの弾性係数およびプレストレスの 低下などにより,耐荷性能の低下が懸念される。一方で,材料劣化したコンクリート構造物の耐荷性能評価 に数値解析を適応する取り組みが行われ,その重要性が認識されてきている。しかし,ASR 劣化したプレテ ンション方式のPC 構造物に関する適応性の検討は十分ではない。そこで本研究では,ASR 劣化したプレテ ンションPC 桁の耐荷性能評価に関する既往の実験結果に対して,非線形有限要素解析の適応性を検討し,弾 性係数およびプレストレスの低下を考慮することで,数値解析的な耐荷性能評価が可能であることを示した。

平成24年:コンクリート工学会 / 担当:金田

ASR 劣化したプレテンションPC 桁の耐荷性能評価に関する数値解析的検討[PDFファイル]