ISO9000や建設CALS/ECの取り組みに見られるように、情報統合(標準化、電子化、共有化)の促進は建設事業における「コスト削減」、「品質確保」、「作業の効率化」を実現するための有効な手段であります。最近では、情報統合を支援するツールとして地理情報システム(GIS : Geographic Information System)が活用されています。そこで、当社では道路構造物や公園施設等の維持管理情報をデータベース化し、GISを用いて情報統合する維持管理システムを提案しております。

事 例

道路構造物維持管理システム(八重山管内橋梁点検管理版)

本システムは、橋梁の維持管理情報(橋梁諸元、点検履歴、補修・補強履歴、損傷写真、損傷図等)をデータベースで一元管理すると共に、GISを用いて様々な目的に即した検索・分析を行うことにより、維持管理業務の適切な計画・実施に活用できます。

(1)維持管理情報の有効活用
維持管理情報は、一般的に倉庫や事務所等で保管されているが、専門に管理する人がいない等の理由により、書類の紛失、損傷、劣化が予想されます。また、維持管理情報のほとんどは、紙面で保管されているため、そのデータ量は膨大となり必要な情報を必要な時に取り出すことは困難です。そこで、維持管理情報をデータベース化し一元管理すると共に、GISを用いて地図データと関連づけて管理することにより、書類の紛失、損傷、劣化を防ぎます。また、橋梁位置の確認や橋梁諸元、点検・補修履歴等の検索・分析が容易になります。さらに、GISのグラフ機能を用いることにより、統計結果のグラフ化(視覚化)が容易になり、今後の維持管理計画の資料として有効活用できます。

 

(2)橋梁の健全度判定の標準化
適切な維持管理計画を立てるためには、調査・点検結果に基づき、橋梁の健全度を的確に評価・判定する必要があります。そこで、「橋梁点検要領(案)・建設省土木研究所」を参考に損傷度判定基準(損傷種別の損傷要因に対する損傷ランク)をデータベース化すると共に、経験の浅い技術者でも容易に理解できるように、損傷部材・部位の状況をイラストや写真を用いて説明し、劣化の程度を具体的な数値等で示しました。それにより、損傷部材・部位に対する損傷ランクの判定が容易に行えるようになりました。

 

グラウンド・アンカー緊張管理システム

仮設工や地すべり・斜面安定対策として利用されているグラウンド・アンカー工の試験結果を迅速に整理・判定し、設計や施工にフィードバックするためのシステムです。

任意構造物数量計算システム

表計算ソフト等を用いて行われていた工事数量算出作業をシステム化し、データの再利用による業務の効率化を図るためのシステムです。

地盤調査支援システム

各種地すべりの動態観測(地中歪計、伸縮計、水位計、降雨量)の結果を迅速に整理し、地すべりの変動状況を把握するためのシステムです。

都市公園台帳管理システム

都市公園台帳の電子化、データベース化を推進し、業務の効率化を図り、検索機能の向上やLANを活用した情報共有を推進することで、都市公園台帳の有効活用を図るシステムです。