斜面における崩壊、落石、地すべり、土石流等の災害は、その地域の生活、経済等に大きな影響を及ぼし、人的災害につながる可能性もあります。よって、このような災害を未然に防ぐことは、土木技術者の使命であります。 斜面の安定対策を行うにあたって、合理的な防止工法を実施するためにはその原因を明確に把握し、地すべりブロックの運動特性を正確に認識することが重要であります。 当社では、斜面防災や災害に関する調査・計画・設計を実施する上で、特に現場踏査、地盤調査、現地計測を入念に行い、その結果を基に、原因の機構解析、対策工の計画・設計に反映しています。また、従来のすべり解析よりも精度の高いFEM解析も行っています。今後も、より効果的な斜面安定対策の設計を念頭に取り組んで行く方針であります。
本業務は、鉄塔周辺斜面に発生した地すべりの対策工法の計画・設計を行ったものであります。対策は、鉄塔前面側は柱列式擁壁にグラウンドアンカーを併用する工法を選定し、側面については抑止杭(鋼管杭)を採用しました。
本業務は、病院背後の山腹斜面に発生した地すべりについて、対策工法の計画・設計を行ったものであります。対策は地形条件および構造性、施工性等から現場吹付法枠にグラウンドアンカーを併用する工法を採用しました。
本業務は、地すべりにより被災した農地および農業用施設の災害復旧事業の設計を行ったものであります。復旧工法は、自然環境および景観性等に配慮し、かご型多段積擁壁と抑止杭を採用しました。
島尻層群を定着地盤とするアンカー工では、クリープ変形による機能低下が問題視されています。当社では、このようなアンカー工に対する健全度判定を実施し、その結果に基づいて対策工法を提案しました。