①施工前(自衛隊職員立会) ②調査足場仮設・機械搬入状況
③調査作業状況 ④調査作業完了後調査孔閉塞状況
 本業務は、宮古島市の航空自衛隊分屯基地内における局舎改修計画に伴う、構造物基礎設計(通信鉄塔基礎)及び施工に必要な地盤構成(琉球石灰岩主体層)及び地盤工学的特性を把握する目的で、調査ボーリング3箇所及び現位置試験(標準貫入試験)を実施した。 調査地の周辺は野原岳の主要地盤である琉球石灰岩が広く分布し、石灰岩特有の溶結作用による複雑な地盤で、空洞~細粒化~砂礫質~礫質~岩塊状などの層序構成を示していることから、コアボーリングによる岩盤性状と標準貫入試験N値による把握から岩盤強度を評価し支持地盤と基礎工について考察した。また、調査ボーリングで石灰岩の空洞部分が把握されたことから、設計・施工の課題の参考資料として「空洞を有する石灰岩層上基礎の指示力特性」の研究資料から①空洞の幅と深さによる支持力比の変化、②単一空洞の影響範囲などの文献を掲載して、本調査地における「載荷試験」の必要性を検討した。