軟弱土が分布する沢部の状況 沢部でのボーリング調査 軟弱土対象の土質試験状況
 対象地では、浸食によって不陸が著しい丘陵地上に盛土造成が計画されていた。本業務初期段階において実施した地表踏査より、次に示す地盤上の問題点が抽出された。①対象地内に複数条存在する沢部には、軟弱土が分布するが、その層厚・性状が不明であること。②盛土の沈下及び安定解析に必要な高精度の地盤モデル情報が不足していること。そこで、上記問題点の解決を図るため、盛土計画に合致した位置にてボーリング及び軟弱土を対象とした土質試験を実施し、得られた情報を基に、以下に示す業務上の成果を見出すことができた。a.設計に供する地盤モデルの構築を可能とした。 b.沢部に堆積する軟弱土は、液状化の条件に合致するため、液状化判定を実施し、その結果を盛土の安定解析及び設計へ反映させることを提案した。