東北地方太平洋沖地震(東日本大震災、2011)では、東北から関東地方にかけて未曾有の、また、多種多様の被害が発生した。その中でも、東北3県(岩手、宮城、福島)では、ため池総数約12,500ヶ所の内、約2,000ヶ所が被災し、特に福島県内では3ヶ所のため池の決壊によって貯水が下流の住宅にまで達して甚大な被害が発生した。そのため国土強靭化事業により全国各地のため池を対象に耐震性能照査が進められているところである。沖縄県でも既存のため池を対象に耐震性能を照査し、耐震性能が確保されていないため池については、耐震補強の検討が実施されている。

 本稿では、沖縄本島北部に位置する既設ため池に対してレベル2耐震性能照査に係る土質調査事例を紹介する。

(仮)既設ため池耐震照査に係る土質調査の事例〔PDF〕

担当:高嶺哲夫、我那覇忠男、與那嶺昇、田場邦男、宮城正、城間保

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